桜上水3−17−5。現在の緑中や早苗保育園がある一帯は、江戸時代、鈴木左内という名主の御屋敷があったそうです。早苗保育園から100mほど赤堤通りの方へ進むと、三叉路の所に小さな公園と祠があります。この祠が「左内弁財天」です。

伝承によると: 或るとき、鈴木家の娘が居なくなり、村中で大騒ぎになった。一月ほど経ったある夜更けの事、娘の声で「御心配をお掛けしました。私は鈴木家と村を守るため、井の頭の池の主のところへお嫁入りしたのです。どうか探さないで下さい。」と言うのが聞こえたので、急いで雨戸を開けて庭を見ると、草木が押し倒され一筋の道ができており、それをたどって行くと井の頭の池でまで続き、そこで消えていたといいます。また似たような伝承で、昔鈴木左内家の娘が親の許さぬ恋が原因で、井の頭の池に入って蛇に為り、上北沢まで蛇で戻ってきたので、左内邸の傍に弁天として祭ったということです。

